めでたい縁起物で田んぼのサファイア
「くわい」
お節料理の定番でもある「くわい」。
食べたことはあっても、名前を知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オモダカ科植物の塊茎で、実から立派な芽が伸びることから、「食べると芽が出る」目(芽)出たい縁起物としてお節料理や祝いの席などで重宝されています。
アジアやヨーロッパ、アメリカにかけて広く自生していますが、食べる習慣があるのは日本と中国だけです。
鍬のような形をした葉の下に、芋のような実がなることから「くわいも」とも呼ばれ、諸説ありますが、それがなまって「くわい」になったとか。
ほっこりとした食感で、食べるとほろ苦さの中に甘みが残るのが特徴です。
青味がかったその色から「田んぼのサファイア」とも呼ばれています。
スライスしたくわいを揚げてチップスとして食べるのもオススメです。“めでたい”くわい、機会があればぜひご賞味ください。
写真提供:福山市(上)
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